引き続き、MonacoinのWEB Walletを作成していきます。
今回はアカウントにひもづくWalletの情報を保持したり、送金処理をしたりするバッキングBeanです。
- AccountBean
monacoindから取得したアカウントの情報をリクエストスコープで保持するバッキングBean。
リクエスト毎に最新の情報を取得して画面を更新するメソッドを持つ。
前回作成したUserBeanをInjectして、アカウント名などを利用する。
受信用アドレス、残高、トランザクション履歴、送金先アドレス、送信金額を保持し、送金を実行するメソッドを持つ。
それではまずコードです。
package monawebwallet; import java.io.IOException; import java.io.Serializable; import java.util.List; import java.util.Map; import javax.inject.Named; import javax.enterprise.context.RequestScoped; import javax.inject.Inject; import lombok.Getter; import lombok.Setter; import lombok.NoArgsConstructor; @Named(value = "accountBean") @RequestScoped @NoArgsConstructor @Getter @Setter public class AccountBean implements Serializable { @Inject UserBean user; String addressStr; String balanceStr; List<Map<String, String>> transactionMapList; String toAddress; double amount; public void updateAccount() { if (user.isLogin()) { try { addressStr = CoindUtil.getaccountaddress(user.getAccountStr()); balanceStr = CoindUtil.getbalance(user.getAccountStr()); transactionMapList = CoindUtil.listtransactions(user.getAccountStr()); } catch (IOException | CoindException ex) { user.loginFormMessage(ex.getMessage()); clear(); } } else { clear(); } } public void clear() { user.logout(); addressStr = ""; balanceStr = ""; transactionMapList = null; } public void send() { try { String txid = CoindUtil.sendfrom(user.getAccountStr(), toAddress, amount); user.sendFormMessage("送信成功 : " + txid); } catch (IOException | CoindException ex) { user.sendFormMessage(ex.getMessage()); } } }
まず、受信用アドレス、残高、トランザクション履歴を更新するためのupdateAccount()メソッドを作成します。
それぞれJSON-RPCでmonacoindから取ってきます。
何かエラーが出たときのために、すべてを消し去るためのclear()メソッドも作成しておきます。
ちなみにこのupdateAccount()ですが、リクエスト毎に毎回実行する初期化処理のようなものですが、@PostConstructを設定しなかったのには理由があります。
どうやら@PostConstructなメソッドが呼ばれるのは、画面を更新した時で、forrmをsubmitした時にも呼ばれるのですが、formのaction属性に指定したメソッドが呼ばれるまえに、@PostConstructなメソッドが呼ばれるようです。
submitの結果値が変わった場合は良いのですが、action属性のメソッドで値が変わった場合は反映されません。
例えば、ログアウト処理を実行するメソッドをaction属性に指定していた場合、ログアウト処理前の状態で@PostConstructが呼ばれてしまい、一旦無駄なJSON-RPCが飛んでしまう上、ログアウト処理後の状態でもう一度呼ぶ必要があります。
また、ログイン時は認証エラーでも一旦submitされるので、認証出来てない状態でJSON-RPCが飛んでしまいます。
①submit
②バッキングBeanのプロパティへ値反映
③@PostConstructなメソッド実行
④action属性のメソッド実行
⑤action属性のメソッド実行結果反映
⑥描画
ということで、上記⑤と⑥の間に差し込むために、@PostConstructは付けずに、headタグ内のEL式でupdateAccount()を呼んでいます。
最後に送金処理ですが、送金に関する一時的な情報をココで持つのはちょっと抵抗があったのですが、h:commandButtonタグのaction属性に設定したメソッドに、h:inputTextタグのvalueを渡す方法がよく分からなかったのでこうなりました。
これは間違いなくもっと良い方法がありそうですね。
formIdでUIComponentを特定して直接取ってくるとかが出来るのかな?
とりあえず今回は動いたから良しとします。
これですべて実装し終わったので、次回は動作確認です。
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